北埜司法書士事務所　Ｏffocial　Ｈomepage　

コラム

世の中になかなか浸透していない土地家屋調査士というお仕事の話をしましょう。





認知度がかなり低めのこのお仕事ですが、実は独立開業するための資格なんです。一時は合格率は5％前後と、難易度もそこそこの資格だったものです。今はダメになりましたけどね。
そんなダメになった王国の話です。



こんなマイナーな資格なもんですから、実際のところこの資格で独立するのってどんな感じなのか、あまり知られていないと思い、紹介したい。昔から仲良くしてる土地家屋調査士のwさんに話を伺ってきましたwww

最近、なぜかインタビュー形式でしか文章を書けなくて、その他のスタイルで書こうとするとイップスになってしまうので、今回もインタビュー形式で行きましょう。

ではでは、よろしくお願いしいたします。

イワモト「wさん、いつ独立しましたっけ？」

wさん「10年前くらいかなぁ。34歳くらいちゃうかな。独立って言っても最初は実家でやってたんよ」

イワモト「独立しながらもパラサイトですか？？めちゃレアじゃないっすか。で、独立しながらにしてパラサイトになるって決めたときって、やっぱ300万くらい開業資金貯めこんでたんすか？」

wさん「独立しながらパラサイトするって決めてる男にそんなお金あるわけないやん…。俺、最初なんてトランシットも前に勤めてた事務所に借りに行ってたしね。毎回ビール1箱くらい持ってってね」

イワモト「あ、そうなんすか…。前の事務所と喧嘩別れじゃなくてよかったですやんね。それ、めちゃくちゃ助かるじゃないですか。てか、ビール1箱持ってくところがwさんらしいわwwwちゃんと暑中見舞いと年賀状もくれるしね」

wさん「いや、それ、普通でしょ？」

イワモト「いや、全然ですよ、ほんと…。ところで、開業資金のことを聞いておきたいのですが、調査士って、トランシットいるし、CADいるし、CARいるし、あ、クルマね。独立するのにかなりお金必要ですよね。感覚として、どれくらい必要ですかね？」

wさん「全部リースにすりゃいいんよ。ま、クルマなんかは中古の軽買ったら20万程度であるでしょ？あ、MINIあるやん。あれでもなんとかなるやん。で、あとは全部リースでも月10万もいらないんじゃない？事務所借りたら家賃いるけど」

イワモト「あ、そんなもんですか…。あ、MINIはダメですよ。重ステやし。ふ〜ん…意外とたいしたことないなぁ。でも、最初は仕事なんてないんでしょ？」

wさん「そうやね。手伝いのバイトとかしてたかなぁ。7月に開業して最初の登記が9月やったかな。年末までに売上100万行かなかったよ」

イワモト「やっぱそんなもんですよね。めちゃヒマっしょ？営業とか出てたんすか？」

wさん「いや、俺今まで一回も営業活動してないなぁ。ヒマなときはぼ〜っとしてた」

イワモト「すごいな…。恐るべし鈍感力っすね、それは。」

wさん「なんやろなぁ。あんまり何も考えてなかったなぁ。実家にいたから餓死はしないし」

イワモト「それは大きいかな。でも、俺、独立は当分しないですけど、するとしたら、そやなぁ、絶対に仕事取ってくる自信があったらするか…」

wさん「なんぼほしいの？手取りで」

イワモト「独立した場合の手取り？目標として掲げる数値はまず1000万でしょね。最低限だったら餓死しないレベルかな」

wさん「たぶん、調査士って一人でやる限界って報酬で1500万ちゃうかな。報酬がそれなら、1000万前後は残るかぁ」

イワモト「それって、MAX1000万？なんちゅう夢のない仕事なんすか、それ」

wさん「一人でやるならの話よ。そりゃね、人を安くで雇って、こき使ったら儲けれるよ、ナンボでも。でも、それ出来ない人でしょ、イワモトくんは」

イワモト「う〜ん、俺優しすぎるからなぁ。そこまでして金がほしいとも思わないし。貧乏な家の子だからね、あんまり金を持つイメージができないんよね。」

wさん「んじゃ、細々でいいなら独立できるよ。人脈持ってるでしょ」

イワモト「友達はね、まあまあいるかなぁ。でも、独立はいいわ…。あ、wさんてまったく人脈もなかったんですか？最初の事務所のお客さんをもらうとか」

wさん「勤めてた事務所ってさ、お客さんと全く会わせないんよね。取られたら困るから。そこは徹底してるよ。そんなんだから一切なし。仕事を振ってくれそうな人って、友達の1人だけだったかな」

イワモト「それ、すごいっすね…。それで独立する勇気がすごいわ…。」

wさん「最初勤めた事務所が3年で必ず辞めないとあかん事務所でね、その後また他の事務所を探すってのもね、考えられなかった。若かったしなぁ…ほんとなんも考えてなかった。どうにかなるやろと。で、どうにかなってるね。」

イワモト「ふむ。これって、ブログに書こうと思うんですが、誰かのためになる話が全く聞けてないような気がするんだけど…」

wさん「う〜ん…。でもさぁ、まぁ、ホントなるようになるとしか言えないよ。今の世の中で餓死するってそうそうないことやんね。だから、なんとでもなる！ココが大事。」

イワモト「なるほどね。考えるな、と。そういうことですね」

wさん「そやね。死にはしないよ。死んだところで、生まれる前に戻るだけだし。どうせいつかは死ぬし。」

イワモト「へぇ…。そんなふうに考えられるようになりたいですよ。憧れます…。でも、ちょっとココまで読んでくれてる人がいたら申し訳ないじゃないですか。なんか役に立つ話をしてくださいよ。」

wさん「そやなぁ…。GのあとにHがあって、その後にようやくＩがあるって知ってる？」

イワモト「それ、なんの役に立つんすか…」