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コラム

「離婚届の不受理の申し出」が出来るのはご存知でしょうか？
当たり前のことなんですが、協議離婚をする場合、役所に離婚届を出すことになります。
この離婚届にハンコを押してもらったら、役所にそれを持っていくと離婚が成立する。
まあ、普通は成立します。
でも、離婚というのは、当事者の合意がないと成立しないものであって、
いくら離婚届にハンコを押したところで、離婚届の届出の際には、どちらかが翻意している場合がありえます。
そういった場合にでも、普通はハンコをついた離婚届を役所に持っていくと、離婚届は受理されますから、離婚がなかったことにするというのはかなりややこしくなる。
そのために、「離婚届の不受理の申し出」ができるのです。

こういうことですね
嫁「もうあんたにはコリゴリだわ。離婚してよ。この離婚届にハンコを押してちょうだい」
ダンナ「はぁ？ワレなめとんのか？なにがコリゴリなんじゃ？？誰のおかげでメシ食えると思っとるんじゃ？はぁ？ワレ、離婚して後悔すんなよ？こら！ん？どこじゃ離婚届？早よ持って来い！あ？これか、おら、押したろ、おりゃっ」
ってハンコを押したあとにですね、
ふと冷静になってみる。
恋をしていたあの若かった頃、二人で浜辺に座って、お前は海を、俺はお前の横顔を見てたなぁ。
あぁ、そういや、あの年のクリスマスにお前から渡された手編みのセーター、すごく嬉しかったなあ。
そういや、いつも一番に俺の体のことを心配してくれるのってお前だったよなあ。
ていうかさ、離婚したらメシってどうするの？
てか、洗濯も掃除も俺かよ？ちゅうか、保険とか年金とかの手続きとか書類とか全然わかってないよ。
それよか、これから死ぬまで一人ってめちゃくちゃ寂しくないか？？？

なんて考える夜中の２時。
｢離婚したらやばくない？？｣と悶々とする。でも、ハンコを押してしまってる。

ここで、もう区役所の夜間受付に走るわけです。
「離婚届けが出されても、受け付けないようにしてくださ〜い！！」

これが離婚届不受理の申し出。
理由は知らないんですが、この申し出が近年異常に減っています。

■離婚届など不受理申出の件数



ここまで極端に減るってのは、なんか理由があるんでしょね？
なんなんでしょか？

とにかく、橋下さんもよく前言撤回しますし、翻意することはさほど恥ずかしいことではありません。
まずは、不受理の申し出をしてから、
そして謝りましょう