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• 就職活動をしないで資格試験に挑むリスク＜その４＞
  

ナカオくん「わかりました。僕、最近近所の公園をジョギングしてるんですよ。けっこう大きな公園でね、それを周回するような感じで歩道があって、ちょうど一周400メートルなんですよ。それを毎日夜に10周してるんです」

イワモト「4キロやな。ちょっと少ないよな。」

ナカオくん「え？？ま、いいっす。そこ重要じゃないっす。でね、その日はちょっとシックリきてないまま走り始めたんすよね。なんというか、お腹というか小腸というかね」

イワモト「ピーピー？」

ナカオくん「いや、そうじゃないっすね。普通にもよおしてるだけっす。でね、3周回ったあたりで我慢できなくなったんすよ。でもね、あと7周せなあきませんやん。周囲確認してね、誰もいない。もう夜はとばりが落ちとるわけですわ。だから、ちょっとコースアウトしましてね。いっといたりました。」

イワモト「脱糞やな？てか野糞やな？、てか、近所やったら帰れよ」

ナカオくん「いやね、帰ったらまた走りに出るモチベーション持てないっしょ？だから。で、また快調に走り始めたんすよ」

イワモト「うん。で、近所のおばちゃんが出てくるんやな？」

ナカオくん「はい。二人っす、で、二人とも顔見知り。それ、ちょっと順序が違うんすけどね」

イワモト「あ、ごめんごめん、で？」

ナカオくん「また走り始めて2周目のことですが、前を近所のおばちゃんが犬を散歩させてたんすよね。チワワ。進む方向は僕と一緒っす。で、向こうからもまたべつの近所のおばちゃんが歩いてきたんです。このおばちゃんも犬の散歩っす。トイプードル。で、どうやら、その二人の距離と速度をざっと計算するとですね、ちょ〜どさっき僕がいったったところで鉢合わせるはずなんすね」

イワモト「ナカオくんのウンコが落ちてるあたりやな？」

ナカオくん「そうっす。これは見ものやと。どうなるんやろかと。走るのをやめて、僕はストレッチをしながら様子を窺っていたわけですよ。そしたら予想どおり、まさにその場所でおばちゃんとおばちゃんが立ち止まり世間話を始めたんすよね。『あら、お久しぶり。』みたいな感じでね。で、チワワとトイプードルもじゃれあってるわけですわ」

イワモト「ほぉ」

ナカオくん「で、もうね、そのおばちゃん達ヒートアップしましてね、ワンちゃんそっちのけで盛り上がってるんですがね、僕とおんなじほうから歩いていたほうのおばちゃんがね…」

イワモト「チワワのおばちゃんやな？」

ナカオくん「はい。『あらま、おしゃべりに夢中になってたら私のワンちゃんウンチしてるわ。』ってね」

イワモト「うんうん」

ナカオくん「『なんか今日はものすごく大きいわね』と」

イワモト「うんうん」

ナカオくん「『トウモロコシなんか食べたかしらっ？』ってね」

イワモト「うんうん。」

ナカオくん「で、スコップで僕のウンコを関西スーパーの袋に入れて持って帰りました。っちゅう話っす」

イワモト「ネタやな…」

ナカオくん「まぁね」